<Header>
<Author: 沈佺期>
<Title: 酬蘇員外味道夏晚寓直省中見贈>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 蘇員外味玄が夏晩 省中に寓直して贈らるるに酬ゆ>
<BookPage: 272>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
並命登仙閣，
分曹直禮闈。
大官供宿膳，
侍史護朝衣。
卷幔天河入，
開窗月露微。
小池殘暑退，
高樹早涼歸。
冠劒無時釋，
軒車待漏飛。
明朝題漢柱，
三署有光輝。
<End Poem>
<Translation>
おたがいに尚書省につとめる辭令を頂戴じ、員外郎として交替で夜どおし省の宿直にあたるわけである。君から當直のおりの高作をおくっていただいて、かたじけない。當直の夜の食事はとくに太官から給せられ、夜具や衣服の世話は女官がこれにあたり、正装の朝衣はとくにていねいに手入れをしてもらうことはしきたりどおりである。
とばりをまきあげると、天の川が室内に流れこむようだし、窓をあけると、月の光をあびた露の玉がかすかに浮かんでいる。小さい御池の水はひえて殘暑がひいた感じだし、高い木々の上には、はや涼しさが秋にさきだってもどってきている。 君は冠も劍も身からはずすときもなく、朝の所定の時刻のくるのを待って、用意の車に乗って飛ぶように參内しなければならない。むかし後漢の田鳳が尚書郎になって参内し、天子に所管事項を奏上するたびに、その容姿や儀禮が正しくてりっぱなので、天子(靈帝)が感嘆して、宮中の柱に田鳳をほめる文句を書きつけられたというが、君もさだめしお上のお氣に入って、おほめにあずかるだろう。そうすれば、そのときは同僚であるいわゆる三署の人々には、わたし自身をもふくめて、一同の名譽となるであろう。
<End Translation>
<Formatted Translation>
おたがいに尚書省につとめる辭令を頂戴じ、
員外郎として交替で夜どおし省の宿直にあたるわけである。
君から當直のおりの高作をおくっていただいて、かたじけない。當直の夜の食事はとくに太官から給せられ、
夜具や衣服の世話は女官がこれにあたり、
正装の朝衣はとくにていねいに手入れをしてもらうことはしきたりどおりである。
とばりをまきあげると、天の川が室内に流れこむようだし、
窓をあけると、月の光をあびた露の玉がかすかに浮かんでいる。
小さい御池の水はひえて殘暑がひいた感じだし、
高い木々の上には、はや涼しさが秋にさきだってもどってきている。
君は冠も劍も身からはずすときもなく、朝の所定の時刻のくるのを待って、
用意の車に乗って飛ぶように參内しなければならない。
むかし後漢の田鳳が尚書郎になって参内し、天子に所管事項を奏上するたびに、その容姿や儀禮が正しくてりっぱなので、天子(靈帝)が感嘆して、宮中の柱に田鳳をほめる文句を書きつけられたというが、君もさだめしお上のお氣に入って、おほめにあずかるだろう。
そうすれば、そのときは同僚であるいわゆる三署の人々には、わたし自身をもふくめて、一同の名譽となるであろう。
<End Formatted Translation>